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2006年6月15日 (木)

アメリカ型資本主義の危険性2 負け犬消費者の悲劇

 アメリカ型資本主義の問題としてはまた、商品販売の思想そのものも挙げられる。

 アメリカ型ビジネスの基本は、「啓蒙思想」にある。
 これは「自分が罪深く不幸であることを気づかせる」思想である。
 言い換えれば、「罪深く不幸」と思い込ませることで、キリスト教が優れているかの如き錯覚を与えたことが、伝搬を早めた。

 そしてアメリカ型資本主義を支えるセールスの基本は、「この商品を持っていないことが不幸であると思い込ませる」ことだ。
 この口八丁こそ、「欧米の資本主義に神がいる」ことの正体かもしれない。

 そしてこの「啓蒙型」ビジネスが今や、収入も少なく、部屋が商品で満たされて寝る場所もない人に、際限なく物を買わせるような、無尽蔵な消費を促すシステムとなっている。

 その結果、現在の経済活動の状況は、人々が果てしなく食をむさぼるために、恣意的に嘔吐した、ポンペイの如き末期症状を呈している。
 あらゆる物が価値を失って巷に溢れ返った状態は、まるで人体における糖尿病のような症状だ。

 先進国はこれまでに、その経済活動の原則を維持してゆくために、商品を果てしなく生産してきた。
 そしてこれらを消費者に買わせ、経済活動のサイクルを円滑化するためには、古い物の価値を下げてゆく必要があった。
 結果、壊れてもいない物にさえ「時代遅れ」と言うレッテルを貼り、敢えて嘔吐することとなった。
 これらの経済活動の吐瀉物が、巷にあふれて物の価値を更に引き下げ、またゴミとなって公害の元凶となった。

 また、無尽蔵な消費サイクルは、物をいくら買ってもそれがもたらす価値を味わうことができない、「負け犬消費者」と言うべき消費者階層を生み出した。

 「片付けられない病」の人も、この無尽蔵な経済サイクルの犠牲者といえる。
 このような人は、せっかく買った物を押し入れなどに入れ込んでしまい、二度と振り返らないことが多い。

 例えば、ブランド商品のマニアが、高価なブランド品を条件反射的に買い漁る。
 結果、既に購入した高価なバッグや靴などが、押し入れに大量に押し込まれ、その価値を失っている。

 また、蒐集性を持つ雑誌や小物類も、自分が今それをどれだけ所持しているか、把握もしないで買い続ける一部マニアによって支えられている。

 また、一つの商品をバラバラにして売り続けて安価に見せかけているが、合計金額が実はかえって高額、という商売もある。
 こうした商品は、買い続けることに途中で飽きた場合、未完成の部品を部屋に抱え込むリスクを持つ。
 特に未完成のプラモデルなどを溜め込んでいる人は、このような商品には手を出さないことだ。

 こうした消費傾向はまさしく、「啓蒙型」ビジネスによってのみ生み出される。
 つまり買い続けないことの不幸を演出することが、商品を買わせている。
 そしてこの強迫観念が、その価値を味わうことではなく、単にでたらめに買うことが幸せであるかの如き、マインド・コントロールを生み出した。

 例えばバッグや装飾品なら、「流行に乗り遅れる」ことへの脅迫観念を生み出すことが重要になる。
 また、部品を集めて対戦するゲームなら、部品を際限なく買い続けなければゲームに勝てない、かっこいい部品が手に入らない、といったことを、不幸として演出する。

 人はこうした傾向の中で、「負け犬消費者」、あるいは、経済の黒魔術師に操られ、価値や購買への独自の意志を持たず、ただ条件反射的に金を払う、「ゾンビ消費者」と化してはいないだろうか。

 部屋を片付ければ分かるが、スペースにはスペースの価値がある。
 日本が際限ない消費による弊害を抱えたのは、経済人や官僚、マスコミなどが、アメリカ型資本主義を安易かつ無防備に礼賛したためだ。

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コメント

初コメントではありますが、失礼します。

ブランド品・トレーディングカード・各種コレクション商品と言ったモノは、随分前、少なくとも高度経済成長後から存在します。
フランスへブランドバッグを買いに走る主婦の群れ。
お小遣い払ってビックリマンシールを買い集めていた子供達。
少ない小遣いを削って鉄道模型やプラモをコツコツ買い集めるサラリーマン。
アメリカ式資本主義だから発生したのではなく、ある程度経済的に余裕が出れば自然発生する代物です。

又、情報学の分野においては、工業化社会から情報化社会へ移行する際には、「大量生産品(白物家電・車etc)の需要」から、「一人一人のニーズに合った商品の少量生産」へ移行するとされています。

最近ポツポツ出始めている「○○シリーズ、創刊号は470円」やDELLの様なオーダーメイド商品を売りにしている商売は、この流れから来ているとされています。

結局の処、人間に欲があって、社会制度が資本主義である以上、現状は逃れえぬのではないでしょうか?

現在の処、民主主義+資本主義より良い社会制度が無いのでこのまま行くしかないかと。

投稿: 椋鳥 | 2006年6月17日 (土) 22時35分

余談ではありますが、永 六輔氏は「職人(岩波書店)」においてこの様な話しを書かれております。

或る職人(河井氏)さんと京都の清水を歩いていたそうです。
永氏が古道具屋に並ぶ蕎麦猪口を気に入り。
河井「(猪口を覗き込み)いいね」
 永「いいでしょう?」
河井「いいね。幾らなら買う?」
 永「一万円でも買います」
河井「あっ、そう。ちょっと聞いてごらにょ」
 永「これは?(いくらかと促しながら)」
店員「五百円です」(以下飛ばし)
河井「(店を出てきた永氏に)どうした?」
 永「買ってきました。」
河井「うん、えらい。幾らだった?」
 永「五百円」
河井「待てよ、君、五百円で買ったわけじゃないだろうな」
 永「いえ、五百円というから、五百円で買いました」
河井「君はさっき、一万円で買うって言わなかった?」
 永「一万円で買うって言いましたけれども、五百円ですって」
河井「それはわかったけど、そう言われて、五百円で買ったのか」
 永「えェ、五百円で買いました」
河井「君はさっき、一万円って言った」
 永「言いました」
河井「何で自分の言葉に責任をもてないの。一万円で買わなきゃ、買物にならない」
 永「だって、五百円って……」
河井「そういうもんじゃない。自分で一万円で買うって言った以上、一万円で買わなきゃいけない。買物ってそういうもんなんだ。」
河井「(永氏が払い直してきたのを見)よかった、よかった。買物ってそういうものだよ。いいなと思ったら、それはそのモノに負けたことなんだ。負けた以上は、負けた人間として勝った相手に礼を尽くさなきゃいけない。しかも君は一万円と自分で言ったのだから、一万円で買うのが礼儀だろう」
以下続く…

結局の処、「負け犬消費者」だの何だの言う前に、買った人間が満足したかどうかではないでしょうか?

負け犬大いに結構、次で勝てば良いのです。買物ってのは。

投稿: 椋鳥 | 2006年6月17日 (土) 22時57分

椋鳥さん、はじめまして。

私が「負け犬」と言ったのは、
「商品をイイなと思うことが負け」ではなく、
その商品の「イイ」ところを味わえずに金だけ払うことです。

無尽蔵な大量消費には、特にその傾向が強いと。

プラモであれ、ブランド品であれ、その価値を味わっている
人は、その商品の魅力に負けたとしても、
消費者として「負け犬」になっているわけではありません。

「アメリカ資本主義」に代表される、「果てしない消費を
求める経済システム」は、私たちから商品の価値を味わう
時間を奪っているのかもしれません。

投稿: 滋夢童@管理人 | 2006年6月18日 (日) 07時17分

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