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2007年6月

2007年6月28日 (木)

日本の人権問題批判の二面性

 東京新聞の記事によれば「日本の事件の取り調べのあり方に、国連の拷問禁止委員会が「不合格」と判定した」とのこと。

 日本には無論、国策の為に 植草教授 を 冤罪 逮捕するなど、科学捜査が進んだ国家にあるまじき人権無視が横行している。
 そして冤罪の被害者たちに対する偏見も、下手をすれば本当の犯罪者より冤罪被害者の方が、社会から重く裁かれていると言えるほど厳しく、それに対する救済は後手に回っている。

 そしてそうした動きに合わせるかのように、アメリカが従軍慰安婦問題を取り上げ、日本を非難し始めた。
 今やアメリカまで一緒になって、日本に「人権意識に遅れた野蛮な国」というレッテルを貼ろうとしている。

 しかしながら、日本人がアメリカやロシア主導の国連からそうした指摘を受ける際、抵抗感やうさん臭さを感じてしまうとすれば、それは日本が、欧米の自己嫌悪のスケープゴートにされているという被害者意識からである。
 「アラ探しは劣等感の裏返し」と言うが、アメリカやロシアは今なお、「テロとの戦い」という名目で、中東やチェチェンのイスラム教徒を迫害し、拷問を加えている。

 また、国内や従軍慰安婦などの問題を、今になって唐突にアメリカやロシアなどに糾弾されることで、第二次世界大戦に突入した経緯を思い出す人も多いのではないか。
 そのトラウマ故に日本人は、アメリカから「お前はテロ国家だ、人権問題抱えた野蛮な国だ!」と騒がれると、ぞっとしてしまうことを禁じ得ない。

 キリスト教は中南米の原始的神話宗教を、人身御供を伴う悪魔的宗教として弾圧したが、人権的尺度から言えば、欧米的近代社会の方が、遥かに多くの人身御供を要求している。
 インカ・マヤ文明では、スペイン人が侵略支配し、現政権を樹立するまでは、街に一人の浮浪者もいなかったのだ。
 近代化とはある一面においては、よりズルくセコく凶暴化することであり、そしてその自己嫌悪を押し付け合うことを、国交の主旨にすることである。

 本気で人権を考えるのなら、世界が一人一人の良心という、全ての宗教観の原点に立ち返るより他ない。
 そして日本が本気で、人権問題でも世界に胸を張れる国になりたければ、そうするより他ない。

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2007年6月21日 (木)

年金や保険を利権にする罪

 社保庁解体は、新たな天下り先を生み出し、責任をないがしろにするための隠れ蓑に過ぎない。
 安倍政権はそれを強行で法案化し、官僚の利権を守っただけである。

 官僚と自民党政権の真の政治主義は、自由民主主義ではなく「癒着性共産主義」である。
 つまり政官民暴の癒着を固定化し、その利点から利権を漁り弱者である国民に競争を挑む、見た目だけの資本主義である。
 現在の「負け組」は、本当の自由競争ではなく、肝心な所は共産主義的にガードした状況での、出来レースの中で作られている。

 官僚や政治は、制度や法律を制定し、運営する立場にある。
 それが自分たちの利権の為に法制度を歪めているのだから、その卑劣さはグッドウィルグループの比ではない。
 安倍政権は国民を生かすつもりのない、旧ソ連や北朝鮮並みの政権である。

 私たちに本当に必要な政治は、人間一人一人を生かす政治である。
 利権の為の制度を助長する内閣を不信任し、次回は是非、国民の為に既成概念を見直す内閣を選びたい。

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2007年6月14日 (木)

年金や保険という政治問題

 daiganさんのブログ Keep on your easy pace(トラバ「コムスンの悲鳴(厚生労働省の横暴)~前半~」)に詳しく紹介されているが、コムスンの摘発はやはり、厚労省の責任逃れのためのスケープゴートという側面が強い。
 そして現在、年金支給漏れに関する調査を、一年以内に完了すると、政府は発表しているが、政府にはその根拠と今までの成果を、国民に公表する義務がある。

 選挙対策の苦し紛れで、一年という期間を安易に設けたとすれば、「美しい国」という漠然としたキャッチフレーズで政権を発足させた安倍政権には、やはり国民を救い生かそうという覚悟が、始めからなかったと言わざるを得ない。
 当時の厚生大臣が誰かという責任逃れを、始め菅直人氏に押し付けたものの、事態が小泉前首相に及んで、口をつぐんでしまったところにも、安倍政権の馴れ合い体質が出ている。

 特に小泉前首相は、菅直人氏を辞任に追い込んだところで、自らの未納や、不正利益供与には平気で居直った。
 そのような人物が厚生大臣だったということは、そうした制度を知り尽くして、不正を目論んだということではないか?

 いずれにせよ、安倍政権が事態をごまかす為に企む横暴を、許しておいてはいけない。
 少なくともこれで、次の選挙では安倍政権を是認してはいけないことだけは、はっきりしたはずだ。

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2007年6月 7日 (木)

コムスンと介護保険の暗部

 昨日、コムスンが業務停止したが、介護保険に絡む不正は、この一社の件のみには留まらないだろう。
 問題の本質はむしろ、社保庁が介護と介護保険の実態を知らなさすぎることではないのか。
 安倍政権は、こうした実情を踏まえながらも、社保庁の姿勢自体を改革できない政権であり、その病巣に加担したのは、厚生大臣時代の小泉前首相である。

 地方でも、介護保険に頼り切らずに地元と一体のサービスを提供して、成功している介護サービスは存在する。
 介護保険は、介護の内容全てを契約で切り売りし、介護を受ける個人や地域の現実に即していない。
 例えば、介護を受ける人間が、町中で介護担当者にタクシーを呼んでもらおうとしても、それがサービス契約に含まれていないというだけで、してもらえなかったりする。
 介護とは本来、それを受ける人や提供する人、一人一人の現実であり、制度とは本来それをサポートするために、人間が作り上げたものである。

 そして今回のコムスンの不正は、社保庁からの天下りを受け付けない大手業者への見せしめ、という側面がある。
 制度につけ込んで不正を働いたコムソンには非がある。
 しかし、その制度を作る側である官僚や政治屋が、それを自分たちが民間や弱者につけ込むために作ることは、より悪質である。
 安倍政権は、社保庁のそんな姿勢を正すことも出来ない政権であり、そんな政権に年金改革など任せられるものか?

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